7月の半ば、堀木ゼミの3年生14名が観光経営専門演習Ⅲ(3年生前期ゼミ)のゼミ合宿として
「熱海温泉」を訪問しました。
熱海温泉は東京から訪れやすく大変人気を博した一大温泉地ですが、
職場旅行など団体旅行の衰退やバブル経済の崩壊を一因として大型宿泊施設の更新が難しくなったこと等から、
2000年代にかけて宿泊客数を大きく減らしていました。
しかし近年多岐にわたる新たな魅力づくり等に積極的に取り組み、その成果が結実しつつあるとみられています。
当ゼミ3年生は観光地の計画策定を模擬的に取り組むことをテーマとしており、
今年度はその対象地としてゼミ生自身で熱海温泉を選択しました。
事前学習としてゼミ生各自がそれぞれの問題意識の下に熱海温泉の現状把握(各種データの収集?分析)と
課題整理を行っており、今回の現地調査ではその検証を行うことが目的です。
初日は来宮駅に集合して来宮神社から現地調査をスタート。
参拝者と観光客で賑わう境内の様子を観察したのち、徒歩で熱海駅前まで移動。
その後はグループに分かれて温泉地の様子を調査しました。
熱海のビーチを望むホテルに宿泊し、翌日は相模灘に浮かぶ離島=初島へ船で移動。
温泉地とはまた異なる離島の魅力要素や観光客の行動を観察して現地調査を終えました。
今回の調査では事前学習を通じて想定していた熱海温泉の観光に関する課題と、
実際の温泉地の様子を比較する機会となりました。
夏休み明けの観光経営専門演習Ⅳ(3年生後期ゼミ)では今回の現地調査の結果を踏まえ、
熱海の観光の課題を再整理するとともに、それらの課題を解決するための方策を体系的に取りまとめ、
一人一人がオリジナルの「熱海温泉の観光活性化計画」を策定することを目指します。