2015年7月アーカイブ

国家試験夏期合宿を開催!

国家試験夏期合宿を開催!

西尾孝司?伊藤千尋

 

社会福祉学科では、毎年「国家試験受験対策合宿」を開催しています。

夏休みに入る前に、「模試+グループ学習」で学習体力をつけることが目的です。

今年は115名の社会福祉士?精神保健福祉士を目指す学生たちが参加しました。

初日は実力試しの模擬試験から。本番の試験に向けて、普段とは違う緊張感の中、合宿が始まりました。

 2015年国家試験夏期合宿の様子

 写真:本番と同様の環境で試験がスタート

 

写真:4人グループに分かれての調べ学習

 

夕方には、昨年度合格した2名の先輩から後輩たちへ熱いメッセージをいただきました。

念願だった病院の医療ソーシャルワーカーとして就職した卒業生から、資格の重みや学習方法が熱心に語られて、在学生は真剣に聴き入っていました。

私は彼の堂々とした話しぶりに触れて成長した姿に感動するとともに、社会福祉士有資格者としての自信が全身からにじみ出ているように感じました。

もう一人の卒業生も、高齢者デイサービスでの仕事を終えてから駆けつけてくれました。

確信を持った語り口で現在の仕事内容や受験勉強の工夫について語ってくれました。

彼らの学生時代にかかわりを持った教員として、成長した姿に触れられて、とてもうれしいことでした。


 2日目、最後の確認テストを終えると、自然と拍手が沸き起こりました。

学生たちは、それぞれ小さな達成感を味わったようです。

この合宿での経験が、残り半年間の学生たちを支えてくれることを信じています。

 

2015年国家試験夏期合宿の様子写真:先輩の話に真剣に聴き入る学生たち

 

2015年国家試験夏期合宿 懇親会写真:夜の懇親会の様子

科目「コミュニティ福祉ビジネス」 ベンチャーカップCHIBA に挑戦

担当教員 松山 恵美子

 

 社会福祉学科の科目「コミュニティ福祉ビジネス」では、学び得た福祉の知識や技術を「福祉マインド」とともに、あらゆる業界で生かし、活躍できる力を育成することを目指しています。

 履修学生は国家資格社会福祉士課程の学生もいれば、公務員を目指している学生、一般企業を希望している学生など様々です。

授業のなかで何度もブレインストーミングを実施し、自分で考える力、他者の意見をくみ取る力の基礎を身に付けました

 

最終課題として、社会における福祉的課題をグループで見つけ、それを解決するビジネスの手法について意見を出し合い、実際の取り組みとしての企画に取り組んできました。

今回、公益財団法人千葉市産業振興財団から北野氏、稲増氏を講師としてお招きしました。

まずは、学生による企画の発表の様子です。

かなり緊張していましたが、全6グループともに、自分達の企画の概要についてのプレゼンを行いました。

 

コミュニティ福祉ビジネス プレゼン

その後、ベンチャーカップCHIBA(学生部門)へのエントリーを通して、企画書の書き方やアイディアを実際の事業とするための考え方などについて講義をしていただきました。

  

コミュニティ福祉ビジネス 千葉市振興財団の講師

 

学生達は自分たちの企画について、千葉市産業振興財団の講師の方からご意見をいただくことができ、新たな気づきや考え方を知る機会となり、大変貴重な経験となりました。

 

コミュニティ福祉ビジネス 学生と講師

淑徳大学の社会福祉学科では、学校において子どもの支援をするスクールソーシャルワーカーの専門養成を行なっています。
ますます増員する必要性が叫ばれ、大学の養成が重要になっています。

6月末に千葉県のスクールソーシャルワーカー(SSWr)の方が本学で講義をして下さいました。

千葉県では、教育委員会で働くスクールソーシャルワーカーの方が7名いらっしゃいます。そのおひとりでいらっしゃる田中真紀さんです。
田中さんは、おひとりで成田市、佐倉市や銚子市、八街市、富里市等13市の小?中?高等学校250校を受け持っておられます。

この日は、淑徳大学でのスクールソーシャルワーク論の講義やスクールソーシャルワーカーの実習へ行くための準備の講義を実施して下さいました。

スクールソーシャルワーク実習指導の演習で学ぶ学生
<スクールソーシャルワーク実習指導の演習で学ぶ学生>

<スクールソーシャルワーカーの田中さんのご講義>
<スクールソーシャルワーカーの田中さんのご講義>

<熱心に質問をする学生>
<熱心に質問をする学生>

 

 まだまだ教育現場で知られていないソーシャルワーカーの方のお話しは、大変貴重なお話しばかりでした。
知らないことばかりでどの学生も熱心に耳を傾けていました。
学校に通う子どもたちがどんな思いや生きづらさを持っているのか。
なぜ、教育現場にソーシャルワーカーが必要なのか、今の現場での実態を踏まえたお話しに大いに刺激を受けた講義でした。

受講学生の感想は、「将来の職業を考える上で参考になった」「社会福祉士の受験勉強の意義が理解できた」「ソーシャルワーカーがいかに教育現場で開拓的に仕事をしていかなければならないか理解できた」等々、様々な感想を寄せられています。

  担当:社会福祉学科
スクールソーシャルワーク課程教員 米村美奈

 

昨年に引き続き「世界動向と国際貢献C」(担当 社会福祉学科 松薗)では、社会開発と国際協力をテーマに、いくつかの国際協力による支援の事例を取り上げて、学生がディスカッションをしながら授業を進めています。
5月27日には、ケニア他で上総掘りを用いて井戸掘りの国際協力をおこなっているInternational Water Projectの大野篤志さんにおいでいただいてお話を伺いました。

 上総掘りは、人力で帯水層から深井戸掘削が可能で、掘削原理が簡単で技術移転が容易である千葉県の伝統技術です。
IWPでは、資材機材を100%現地調達可能な形に改良し、安全な水へのアクセスが困難な貧困地域での水対策に貢献しています。
2~3週間で40mもの深さの井戸を、現地の村人と共に掘ることができるそうです。
ゾウが歩いているようなマサイ族の村での写真を示しながら、住民参加を基本としたプロジェクトの様子をお話しいただきました。

「Water is life」 21世紀だと言うのに、「安全な水」にアクセスできない人が8億人以上いる。
これは「人権問題」だ。世界一水の豊かなにほんだから、水問題の解決のために働きたい。印象深いけれど、なんとなく遠い話???と思っていたら、今年から、IWPに「学生部」ができたそうです。 
様々な大学から集まった学生が、今年の夏にインドネシアで活動すべく、勉強をはじめたとのこと、学生部のリーダーが熱心にプレゼンをしてくれました。
国際貢献なんて遠いことではなく、少しでも身近なものとして考える機会になったのではないでしょうか。

「世界動向と国際貢献C」(担当 社会福祉学科 松薗)