2016年8月アーカイブ

 本学では、教員採用試験の1次試験の結果発表を受けて、大学を挙げて、2次試験対策が実施されています。2次試験の内容は都道府県によって異なりますが、面接、模擬授業、討論、実技などが実施されます。本学の多くの学生は千葉県を受験していますので、個別面接と、模擬授業、集団行動、実技が試験内容となります。

教員採用試験の2次試験対策

 本年の2次試験対策には、新卒者?既卒者を含めますと、小学校13名(新卒13名)中高社会2名(新卒1名?既卒1名)、中高保健体育2名(新卒2名)、養護3名(新卒1名、既卒2名)、特別支援45名(新卒27名、既卒18名)、計65名が参加しました。

 内容は、朝の会に始まり、帰りの会に終わります。これは、読者のどなたもご経験があることでしょうが、朝の会では、今日の予定や学習内容の確認、健康観察をします。そして、今日1日を大切にする上でのポイントを把握し、1日に見通しを持てるようにします。帰りの会では、1日を振り返り、自らの課題を明らかにし、先生方からアドバイスをいただきます。このような朝の会、帰りの会も学生自身が運営をします。

 2次試験対策の期間中、すでに採用となり学校に勤務している卒業生がたくさん後輩たちの激励に訪れました。そして、実際に模擬授業や集団行動の模範演技をしたり、後輩たちの悩みに耳を傾けたりしてくださいました。このように、本学の2次試験対策は、先輩から後輩へとつながりをもっています。

 本年は、かつてないほどの参加者を数えました。一人一人の学生が、試験会場で十二分に力を発揮し、合格できることを祈念するばかりです。

 

社会福祉学科 佐藤ゼミ     私が問われる学び

   社会福祉学科の佐藤俊一です。私たちのゼミの学びについて紹介させていただきます。 

私たちのゼミにおいては、「対人援助の基礎を学ぶ」ということをテーマに、人にかかわる力を日常の生活から身につけ、社会福祉の現場に限らず人とのかかわりの実践に役立てることを目指しています。

佐藤俊一先生ゼミ

ちょうど前期が終了したところなので、3名の学生と学びの振り返りをしました。それぞれのゼミ生が学びをことばしてくれたことを紹介し、少し私からのコメントをしてみます。

◆Yさん

私は、この話し合いで、4月から佐藤先生のゼミで学んでいて、その学びの中から少しずつ自分の考えや思いを持つようになった。しかし言葉にするのが難しい。その、考えや、思いを誰かに伝えるという過程の難しさを今、学んでいる最中である。このように、ゼミでは毎回、問うことがあるのでとても充実している。

 教員からのコメント

 学んだことをことばにでき、人に伝えることができると学びが確かなものになります。そのときの相手から返ってくるものを受けとめることができると、また学びが広がりますよ。

◆Tさん

今日の話し合いで、ゼミの授業や普段の生活で感じたことは、ゼミの学びを通して自分と向き合ったり、人との関わり方が少しずつ変わってきたということなのかなと感じた。


 教員からのコメント

他者とのかかわり、また自分との向き合い方に変わったと感じています。そのことは、今まで気づかなかった、あたりまえにしてきたことを発見していることになります。

 ◆Iさん

前期のゼミを通して、人と関わる中での自分の行動や物事の捉え方が変わった。ゼミで学んでいることを言葉にすることがいまの自分にはできないと今回の話し合いで感じた。後期はそれを言葉に表現できるようにしたい。

教員からのコメント

 自身の発見したことをことばにするのが、やはり難しいと感じていますね。聴いてくれる、受けとめてくれる仲間がいることで可能となります。ゼミのメンバーでお互いにできるようになりましょう。

 

 3人が述べているように、学ぶとは知識を増やすことだけでなく、学び人が問われることになります。こうした学びへの出発をともにすることで、個々のゼミ生が一人ひとりの課題を見つけて自分になることを歩んでいくのが私たちのゼミの魅力です。