自己紹介しますと、小川 恵(おがわ さとし)です。
講義は、学部で精神医学?異常心理学?ナラティブ心理学などを担当し、大学院では臨床心理士を目指す学生の実習指導をしております。
趣味は××、特技は??です(余り大きな声では言いにくいので伏せ字にしました)。
本当の姿は『小川ゼミ』のホームページを見て下さい。
「百聞は一見にしかず」、目でみる方が早く分かりますよね。
今皆さんがみている大学のホームページですと、「学科紹介」の中で「教育福祉学科」をクリックして「教員?ゼミ紹介」で「ゼミサイト」のボタンを探して下さい。
このサイトは学生(卒業生)達とつくったもので、手作り感、気に入っています。
私の専門の「精神医学」は高校までは習わない科目です。
イメージ分かりにくいと思います。
強いていうなら保健体育でうっすら触るくらいです。
おそらく、皆さんが大学を卒業する頃には、高校や中学で習う時間が出て来ると思います。
でも、それは遠い話ですよね。
精神医学を、一言で言えば、困難な時代を生き抜くための方法を考える学問です。
と言っても抽象的ですよね。
そのことを少しみてみます。
この図を見て下さい。
こういったことを調べ、原因や対策を考えるのが精神医学の基礎分野です。
そして、そこから、様々な心の病(専門用語では「精神障害」と言います)を理解し、ケアについて学びます。
また、心の病にならないですむような暮らし方を考えることが、応用分野です。
ですから、保健教諭?教職、臨床心理士、精神保健福祉士、社会福祉士?介護福祉士、児童福祉司、看護師などを目指す方が主にとる科目とされてきました。
でも、私は世の中での役割が変わりつつあると思います。
精神医学は、国家資格や専門職を目指す人のための知識ではなくなったと思うのです。
サラリーマンになるなら必要な時代です。
主婦するなら必要な時代です。
もっと言えば、バイトをするつもりなら必要です。
サークルやるなら必要です。
友だち持つなら必要です。
理由は、今が困難な時代だからです。
私が医師になった頃、うつ病で治療を受けていた人は11万人ほどでした。
つまり、1000人に一人のレアな病気でした。
ところが、2009年には治療を受ける人が100万人を超えました。
現在女性は10人に1人が一生に一度は抗うつ薬を飲む位のうつになります。
だから、自分が生き抜くための方法を考える学問が精神医学の役割だと思います。
これをメンタルヘルスリテラシー(心の健康さを保持する力)と言います。
ゼミ合宿で困難な未来に思索を深める図
ホントは怖い精神医学の説明をしました。
でも、それを明るく楽しく考えることが大切です。
では次回は、メンタルヘルスリテラシー(生きる力)を保つための姿勢や皆さんへの願いを話します。
明るく未来に向かう図