実践心理学科:千葉ゼミの紹介

 

千葉 浩彦(Chiba Hirohiko)です。

 

ゼミのホームページを、この夏リニューアルしました。

http://www.soc.shukutoku.ac.jp/chiba/

今まで書いていた内容を、3年の高浦さんが、ほぼ全面的に書き換えて、すっきりしたWEBにまとめてくれました。

 

教員の紹介もそちらにありますので、ここでは簡単に。

臨床心理士で、(認知)行動療法が専門で、うつ病、不安障害、虐待、PTSD等々の個人?集団の心理療法を対象として、そうした関係の学部や大学院の授業を担当しています。

 

ゼミのテーマは、 「ストレス アクセプト&コミット研究」。

人生のさまざまなストレスに際して、逃げずに、うまく向き合っていき、うまく対処していく自分らしいやり方を身につけていくことを指します。

 

 

ところで、大学のゼミのイメージってどのようなものでしょう?

こんな感じですか?

 

 

 

 

これは2011年の春合宿で、4年生が卒業論文の計画発表をして、ディスカッションをしているところです。

そう、千葉ゼミでは、春の連休と夏休みに、それぞれ2泊程度の合宿を毎年おこなっています。ただ、3日間の合宿のなかで、研究発表と討論の時間は、3~5時間程度。

 

 

そうか、大学のゼミ合宿って、大半は遊びなんだ!

 

 (2012年春合宿 外房蓮沼シーサイドの朝)

 

 

 

                             (2011年夏合宿 山中湖のスワンボート)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

    (2011年夏合宿のバーベキュー)

 

 

 

                           (2010年夏合宿の花火の一シーン)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???やっぱり?

じゃあこれは、何をしているのでしょう?

 

 

 

これは2011年の茨城県守谷市デュープレックスセミナーホテルでの合宿2日目の朝、ホテル近くの公園を歩いているゼミ生です。やっぱり遊び?

 

いえ、これは「マインドフルな散歩」のワークをしているところなんです。

 

「マインドフル」というのは、お釈迦様(ブッダ)が瞑想をして会得したこころのあり方で、「意図的に、今この瞬間に、価値判断をすることなく注意を向けること」とも説明されています(Kabat-Zinn)。お茶を飲んだり、お手玉のやりとりをしたりしながらでもそうした体験ができますし、もちろん呼吸法を行いながら行うことも多いのですが、千葉ゼミの合宿や、大学のゼミの時間にも、こうした体験をする時間をもつことを重視しています。こうした体験の時間を、(心理臨床の)「ワーク」と呼んでいます。

 

ワークは、主に4年生や大学院生の先輩が企画して、一定の時間に、安全に、意図した体験が得られるように準備されます。この準備をして、体験の際にはワークシートを配って説明をしたり、モデルを示してくれたり、戸惑っているときに相談にのってくれたり、最後に体験の感想を話し合う進行役をしたりする人を、「ファシリテーター」と呼びます。先輩がファシリテーターになって、参加者全員でワークを体験し、その体験の意味を学んでいくのが、千葉ゼミのゼミのすすめ方の重要な部分になります。

 

合宿では、2時間程度のワークを4つほど、30分程度の簡単なワークを4つほど体験するように、ファシリテーターが話し合いをして、ワークシートを作成するなどして合宿全体の計画、個々の部分の役割分担、さらには、宿泊先の選定から連絡調整、合宿に来てくれるゼミの先輩方との連絡調整、リクレーション等の企画や準備などもおこないます。

 

慣例として、春合宿は4年生がファシリテーターや各係を務め、ゼミに入りたての3年生が、安心してさまざまな体験ができるようにきめ細かく配慮を行います。

 

そして、3年の前期のゼミの時間に、さまざまなワークを体験し、またその背景?歴史?関連する研究などを自分たちで調べて発表を行い、夏合宿では、いよいよ3年生がファシリテーターに挑戦します。

 

 

今年も、その夏合宿の季節がやってきました。

 

7月のゼミの時間に、今年はどのようなワークをやるのか、誰がどの役割を担い、全体としてどのような合宿に仕上げていくのか、話し合いを行いました。

 

どんなワークをやるとよいか、自分はどの担当を希望するか、???などの意見を前回の合宿を参考にしてどんどん挙げていき、ホワイトボードに書き出しました。この日は、4年生も駆けつけてくれて、3年生の検討の様子を見て、後からアドバイスをしてくれました。

 

こんな雰囲気です。

 

 

挙げられたワークのテーマを、3日間のスケジュールの中に埋め込んでいきます。オープニングのすぐ後は、こんな気持ちだからこっちのワークは向かないとか、どのワークには準備時間がどれだけ必要だからこっちがいいとか、議論をすすめながら、今年の夏合宿のスケジュールが次第に浮かび上がってきます。

 

渉外係は、こうして決まっていった合宿の日程や場所を、院生やOB?OGの皆さんに連絡をして、参加の状況を集約していきます。

 

また、ホームページにもこの結果を更新して、卒業生などにも今年の計画が詳しくわかるように公表していきます。

 

 

では、次回は、こうして準備した今年の夏合宿の様子を掲載することにします。