松薗ゼミの紹介 「ソーシャルキャピタルとボランティア活動」

「ソーシャルキャピタルとボランティア活動」

ゼミでは「ソーシャルキャピタル」をテーマに様々な形での調査を行っています。ソーシャルキャピタルは経済学、社会学、福祉学等で注目されている概念で、人々のつながりやネットワークを「つながりの力」にしていくことに応用できると考えられています。

ゼミでは、これまでにも、「寺と地域社会」「コンビニと地域社会」等地域社会のつながりをテーマに学生とともに考えています。昨年度は、南部青少年センターでのボランティアを行いながら、「学生のボランティア活動」のアクションリサーチを試みました。ボランティア活動を通じて生み出されるもの、ボランティア活動を進めていくプロセスを検証することが目的です。

今年から、新しいプロジェクトを開始しています。「淑徳大学学生のボランティア活動―学生ボランティアサークルの研究」です。淑徳大学は、学生のボランティア活動が盛んで、学生が自主的に多くのボランティアサークルを作っています。中には30年以上続いているサークルもあります。学生時代にボランティアサークルで活動することを通じて、学生は何を得るのでしょうか?またそれは卒業後どんなふうに活かされるのでしょうか?この問題を、具体的に実証してみようと研究を始めました。まずは、現役の学生、そしてOBへとインタビューを計画しています。問題意識を図式化し仮説枠組みを作り調査計画を策定しました。

すでに、いくつかの団体の現役代表の方には、学生がインタビューのお願いに伺い、ご協力いただいています。6月下旬には、伝統あるボランティアサークルの一つ「ドルフィンズ」を創設されたOBの方のインタビューを行いました。貴重なお話がたくさん聞けたのですが、ボランティアをして得たものは、さまざまな「人との関わり」であったという言葉が印象的でした。

松園ゼミOBの方へのインタービュー