千葉の伝統技術「上総掘り」で国際協力 IWPの活動のお話

昨年に引き続き「世界動向と国際貢献C」(担当 社会福祉学科 松薗)では、社会開発と国際協力をテーマに、いくつかの国際協力による支援の事例を取り上げて、学生がディスカッションをしながら授業を進めています。
5月27日には、ケニア他で上総掘りを用いて井戸掘りの国際協力をおこなっているInternational Water Projectの大野篤志さんにおいでいただいてお話を伺いました。

 上総掘りは、人力で帯水層から深井戸掘削が可能で、掘削原理が簡単で技術移転が容易である千葉県の伝統技術です。
IWPでは、資材機材を100%現地調達可能な形に改良し、安全な水へのアクセスが困難な貧困地域での水対策に貢献しています。
2~3週間で40mもの深さの井戸を、現地の村人と共に掘ることができるそうです。
ゾウが歩いているようなマサイ族の村での写真を示しながら、住民参加を基本としたプロジェクトの様子をお話しいただきました。

「Water is life」 21世紀だと言うのに、「安全な水」にアクセスできない人が8億人以上いる。
これは「人権問題」だ。世界一水の豊かなにほんだから、水問題の解決のために働きたい。印象深いけれど、なんとなく遠い話???と思っていたら、今年から、IWPに「学生部」ができたそうです。 
様々な大学から集まった学生が、今年の夏にインドネシアで活動すべく、勉強をはじめたとのこと、学生部のリーダーが熱心にプレゼンをしてくれました。
国際貢献なんて遠いことではなく、少しでも身近なものとして考える機会になったのではないでしょうか。

「世界動向と国際貢献C」(担当 社会福祉学科 松薗)