千葉法務少年支援センター(千葉少年鑑別所)の見学

2019年6月17日(月)の13:00~15:00に、大学院犯罪心理学受講者及び、大橋ゼミの学部生と院生から希望者が大橋靖史教授と共に、千葉県千葉市にある千葉法務少年支援センター(千葉少年鑑別所)へと見学に訪れた。
そこでは、性格検査の実体験、少年鑑別所についての説明、施設案内があり、2時間ではあったものの見るもの聞くものすべてが奥深いものであり貴重な時間となった。

千葉法務少年支援センター(千葉少年鑑別所)

少年鑑別所というものに対して、どこか固く内部が見えないような、きっちりとした暗い閉鎖空間的なイメージを抱いていた。そのため、今回の見学を楽しみにしていた反面、不安と緊張感も持ちながらの参加であった。
しかし、実際に見学してみるとそのイメージは変化した。少年たち自身の特性や背景に向き合い、時間をかけて信頼関係を作っていくあり方がそこには存在していたからである。
また、少年たちが生活をしている空間を見せていただくこともできた。
屋外、屋内ともに運動ができるスペースが設けられており、積極的に体を動かすことで生活のリズムを整えたり、自発的に勉強がしたいという少年たちに授業ができる教室があるなど施設も充実していた。
印象的だったのは施設内に窓が多く設けられており外からの光を積極的に取り入れていたことで、室内が明るくそれまでに抱いていた「暗く閉鎖空間的」というイメージが取り払われた。やることが決まっている時間以外は自分のペースで課題をやることができるなど自律性のある生活があった。
このように、少年たちのありのままの姿をみせ、健全な生活を送ることができる場づくりが考えられており、1人1人と真摯に向き合うことでゆっくりと考えることのできる状態を整えようとする場所となっていた。

地域援助にも力を入れており、心理相談ができる場所として援助体制を築いていた。
他にも研修?講演等もしており、このように地域へ働きかけをすることで非行への理解や地域の支援体制の活性化などにも役に立っていると思われる。

担当:各務えりか 溜久美子