実践心理学科授業紹介7「福祉心理学と幸福」

今年度の実践心理学科の授業紹介7回目です。

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【岩井先生の「福祉心理学と幸福」の講義を受けて】


今回は福祉心理学という分野から幸福を考えるという講義が行われた。
この講義では障害受容、つまりは障害を受け入れることについて重点的に解説がされ、受容できるまでの段階や価値転換論、それについての批判や問題点といったことについても学んだ。

障害受容によって障害を自分の特性として受け入れる事で、「障害があろうとも自分の価値が下がるわけではない」という考え方に至ったとしても、「受け入れてもその特性と辛さに付き合っていかなければならないのは変わらない」という議論が出てくる,というお話を聞いて、そういった人々が障害を意識せず活動できる社会になれば、そのような議論にも別の観点からのアプローチができるのではないかと感じた。

(澁谷さん)

 

 

 

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講義の前半では、福祉心理学とは何か、福祉心理学の歴史、障害受容についてを学びました。そこで、福祉心理学の定義が研究者によって異なることや、福祉心理学が比較的新しい学問であることを知ることが出来ました。また、福祉の考え方の一つである「弱い立場の人」に幸福をもたらす営みに関連して、障害受容の際の葛藤やその過程についても学びました。

講義の後半では、障害とともに生きている方の障害受容の経験を学びました。また、「視覚障害のある方がどのようにお金を見分けているか」をテーマに、実際にワークを行いました。

(齊田さん)

 

 

来週は「心理臨床と幸福」の講義を紹介予定です。