心臓移植を経験された方の講演がありました

12月6日(水)、千葉ヘルス財団による出前講座 として、心臓移植を経験された木内博文さんの特別講義が開催されました。

千葉ヘルス財団出前講座風景

千葉ヘルス財団は、千葉県庁内に事務所を置く公益財団法人で、主軸事業の一つとしてより多くの人々に臓器移植について理解していただくための啓発活動をされています。千葉県内の小学校、中学校、中等教育学校、高等学校、専修学校、大学、短期大学、各種学校、各種団体等に出向き、講座を開いているそうです。

木内さんは23年前にアメリカに渡り移植を経験された方です。突然に移植以外助からない病気になってしまった時の状況、移植を受けるために渡米する飛行機内の様子、渡米して臓器移植の順番が回ってきたとき、特に手術室に向うストレッチャーに乗った時の気持ち、手術に成功して今現在健康でいられることの喜び、木内さんの話からはその時どきの揺れ動く心情が痛いほど伝わってきました。臓器移植について他人事として捉えるのでなく、自身の意思表示について考え、家族で話し合ってほしいと力説されました。

また、心臓機能が極端に弱くなった方が補助人工心臓によって生命を維持していることについて解説がありました。

補助人工心臓説明

さらに、実際にそれを体内に埋め込んで生命を維持している河合さんが登壇。移植を待ち続けているとのお話がありました。

千葉ヘルス財団出前講座_河合さん登壇

世界で初めて臓器移植がなされて50年、日本で臓器移植法が制定されて20年、2017年は節目の年だそうです。木内さんの、
「ドナーが生きていたから僕も生きていられる」「過去の何か一つが間違えば今はない。今は過去の積み重ね。今があることに感謝」という言葉に触れ、改めて臓器提供について考えよう、家族とも話をしようと思いました。

千葉ヘルス財団出前講座_臓器提供  千葉ヘルス財団出前講座_臓器提供2

「YESでもいい。NOでもいい。大切なのは自分の意思を示すこと」と教えていただきました。