栄養学科の実験実習を覗いてみよう1 『生化学実験 ~糖質の定性試験の紹介~』

栄養学科では1年~3年生まで18個の実験実習を行います。ブログを通してこれらの授業風景をご紹介いたします。

まずは、2年生の前期に行う生化学実験についてご紹介します。
生化学実験は、1年生の講義で習得した知識をもとに、色々な器具や試薬を使って実験し、三大栄養素として知られる「糖質(炭水化物)」、「脂質」、「タンパク質」の性質を学んでいきます。

栄養学科ブログ実習紹介「生化学実験」1
試薬の準備中。実験ではチームワークが大事

栄養学科ブログ実習紹介「生化学実験」2
反応前はきれいな青色していますが、糖と反応すると????

皆さんは「糖質」と聞くと何が思い浮かぶでしょうか。
お店の食品売り場には、砂糖だけでなくオリゴ糖やブドウ糖なども並んでいますが、片栗粉などのデンプンも糖質に含まれます。

他の糖質として、果物に含まれる果糖、牛乳に含まれる乳糖などが挙げられますが、清涼飲料水などに含まれる人工甘味料は糖質ではありません。砂糖と同じで甘いのに、何だか不思議ですよね。

実は、砂糖、果糖、ブドウ糖など、糖質はそれぞれ違う構造と性質をもっています。そこで生化学実験では、これらの違いを利用した「モーリッシュ試験」、「ベネジクト試験」、「バーフォード試験」、「ヨウ素試験」という4種類の試験法を使って、糖質の特徴を確認しています。

栄養学科ブログ実習紹介「生化学実験」3
レポートにまとめるのにスマホでパシャリ

栄養学科ブログ実習紹介「生化学実験」4
理解が深まるように最後は解説

「糖質」、「脂質」、「タンパク質」は私達が生きていくために必須となる栄養素ですが、食品から摂取する過程では酵素による消化が必要となります。 今後の生化学実験では、私達の体の中で働いている消化酵素についても扱っていきますので、全15回の実験が終わる頃には、きっと今より数倍理解が深まっていることでしょう。