栄養学科の実験実習を覗いてみよう『栄養生化学実験~鶏のレバーとささ身からグリコーゲンを抽出してみよう!~』

いよいよ今年も10月を迎え、本学栄養学科も後学期の授業が着々と進んでおります。

 

大学受験を控える皆さんは、部活動最後の大会が終わり、本格的に受験勉強に取り組もうとしている方、毎日夏期講習などに通って受験勉強に励んだ方、目指す大学のオープンキャンパスに参加し、大学受験の士気を高めた方など、今後に向けてそれぞれの形で夏休みを過ごされたかと思います。

 

栄養学科ブログでは、今後も「栄養学科の実験実習を覗いてみよう」シリーズを掲載していきますので、是非、志望校決定の参考にしていただければ幸いです。

 

さて、今回のブログは2年次後期の栄養生化学実験について紹介します!

 

実験風景の一コマ。一班5、6人で協力して実験を行います。

  

栄養生化学実験は、2年次前期の生化学実験で習得した手技や知識をベースに、身近な食品に含まれる糖質、脂質、タンパク質といった主要な栄養素について、生化学的手法を使用した実験を進めていきます。

 

今回は、私たちの大事なエネルギー源である「グリコーゲン」について、肝臓と筋肉のどちらに多く含まれているかを実際に目で見て確かめます。

 

教員が実験の方法?注意点などを説明します。しっかり聞いて安全第一で取り組みましょう。

 

鶏のレバーとささ身を肝臓?筋肉として実験に使用します。重量のメモを忘れずに!

 

各組織を強いアルカリ性の溶液に入れて加熱し、細胞内のグリコーゲンを取り出します。

 

加熱中のレバーの様子を確認中。まだ少し時間がかかるかな?

 

いくつかの試薬を入れ、機械で沈殿を生じさせます。容器の底に見える塊にグリコーゲンが含まれています!

  

今回はレバーささ身からグリコーゲンを抽出して終了です。次週、それぞれ何mgのグリコーゲンが含まれているかを測定することになります。

 

「私たちの体のどの臓器にグリコーゲンが含まれているか」、「その量にはどれくらいの差があるか」、「グリコーゲンはどのような時に利用されるのか」など、管理栄養士として必要となる知識はたくさんあります。

 

普段は食品中のグリコーゲンを測定する機会はなかなかありませんが、実験で実際に手を動かしたり、目で見たりと、自ら体験して得た知識は参考書や講義から得た知識とは違った意味をもつのではないでしょうか。

 

今後も実験が多くの学びの場となることを期待しております。