栄養学科の実験実習を覗いてみよう『臨床栄養学実習~症例をもとに栄養ケアプランを作成しよう!~』

みなさんこんにちは!
ジメジメとした日が多くなり、梅雨の時期になりましたね…。
天気予報はこまめにチェックしていきましょう。

さて、栄養学科の実験実習を覗いてみようコーナーの第2弾は、3年生前期「臨床栄養学実習Ⅱ」をご紹介します!

講義の「臨床栄養学」では、さまざまな疾患や病態に関する知識を習得します。
その知識をもとに、ある疾患を持つ患者さんがいると想定して、どのような栄養管理が適切か、どのような献立を提供するか、病院管理栄養士の業務を実践するのが本実習となります。

今回おじゃました授業では、2型糖尿病患者の症例から、栄養面での問題点を抽出して、「栄養ケアプラン」を作成するようです!

まずは基本症例を先生が説明します。
学生は、「重要だ!」と思ったことはすかさずメモを取っていました。

次に別の症例から、実際に学生自身で栄養ケアプランを作成していきます。
データには、主訴(患者の訴え)、既往歴(過去の病気や健康状態)、現病歴(いつから発症したか、症状の変化)、身体所見、検査所見、生活?食事摂取状況が書かれています。

特に生活?食事摂取状況については、普段の食事内容や食事時間、食嗜好、生活活動内容なども書かれています。
そのため、今後どのような食事指導を行う必要があるのかを導くために、さまざまなデータをよく読み、どのような問題点があるのか、疾患を改善するにはどうすればよいかを考える必要があります。


次に、各自の作成プランを班内で話し合う時間です。
患者さんの食生活に合わせ、適切な栄養素バランスの範囲中で指示エネルギー量を導いていきます。
気になったところはどんどん発言しているのが印象的でした。


指示エネルギー量の中で、「糖尿病交換表」を使用して、どの食材を、どれくらい食べてもらうかも考えています。
数値をホワイトボードに書き出しています。


最後に、班で栄養ケアプランを発表してもらいます。
班ごとで同じような視点もあれば、発表を聞いて、新しい問題点を見つけることもできますね。

この授業について、ご担当の桑原先生に伺いました!

「本実習では、卒業後、臨床分野で活躍できる人材を育成することを目的として、調理実習や症例検討を中心に、現場で対応できる知識と実践力を養います。基本を学ぶことで物事の見方、捉え方がわかり、指導ポイントを整理していきます。いままで様々な授業で学んできた知識も必要になるため、総括的な実習も占めていますよ。」

3年生後期では毎年、実際に病院で実習を行います。
学内の実習で得た知識?実践力を活かして頑張ってほしいです!