今年も仏教看護論が開講されました!!

淑徳大学看護学科の独自の学びの一つに「仏教看護論」があります。

今年も浄土宗光照院の住職であり、臨床佛教研究所研究員も務められている吉水岳彦先生に講義をしていただきました。

仏教看護論では、第一回目の講義で宗教について正しい知識を身に付けることから始めていきます。

その後、大乗仏教の教えについて学びながら、病むことや老いていく過程で体験する「喪失」や「苦しみ」の意味を考えるために、「遺書作成ワーク」や「傾聴(敬聴)ワーク」などにも取り組みました

私たち、看護師の仕事は人の生老病死に向き合う仕事です。とても責任も重い仕事ですし、対象者の「苦悩」に共に向き合うことから共感性疲労もとても強い職業といわれています。

そのため、仏教看護論では、看護の対象者のみならず、自分自身を大切にすることの大切さを学ぶために「慈しみの瞑想」など、セルフケアの方法についても学びました。

学生の学びの一部です

  • 本当の意味で「相手に寄り添う」ということの意味を深く考えることができた。

  • 患者の心の「苦しみ」や「怒り」、「痛み」などを安心して表出できるような環境を作っていくことも看護師の大切な役割だと思った。

  • 仏教看護論の講義では、当たり前のことを当たり前と思わず、周囲への感謝の気持ちや思いやりの気持ちを持つことの大切さ、尊さなどを感じた。

  • 自分のことも相手のことも同様に、心から大切にできる人間になりたいと思った。

  • 今まで自分は「死」というものに向き合ったことがなかったが、看護の対象者は、「死」と向き合っている方々も多く、学生時代に一度「死」というものと真剣に向き合うことができてよかった。

今年も仏教看護論を通して、看護師として、一人の人間として、生きていく上で、とても大切な事柄をたくさん学ぶことができました。

 

これらの学びや気づきを忘れず、たくさんの人の心を照らせる人になっていってくださいね。心から応援しています。