栄養学科の実験実習を覗いてみよう『栄養教育論実習~個人に対する栄養教育をしよう!~』

こんにちは!季節は夏へと変わり、暑さが厳しい日が続いています。本学は前期の授業が終了し、夏休みを迎えました。

今回は3年生前期に履修する『栄養教育論実習Ⅱ』の実習を紹介します。この実習は、2年生後期に履修する「栄養教育実習Ⅰ」、同じく3年生前期に履修の「栄養教育論Ⅲ」の知識を基に学修する科目で、対象者の行動変容に必要な行動科学理論や、カウンセリングの視点?技法等について、事例や体験学習を通じて理解し、様々な場面で適切なコミュニケーションがとれるようにすることが目標になっています。

全15回中、第13?14回目の実習では、個別の栄養教育について、体験学習を通して学ぶために、教員がクライエント役となり、ロールプレイによる個別の栄養教育を実践しました。

 


この実践をした学生からの感想として、

「クライエントを目の前にすると早く言葉を返さなければならないという焦りから、聞くだけ聞いて、答えについてあまり考えられずに次の話題に変えてしまった。緊張や焦りから思っていた通りのカウンセリングが全くできなかった。」

「クライエントの問題点や目標を見つけるのに必死で、クライエントへの共感や受容の態度を取るのがおろそかになってしまった。」

「事前に準備をしていたにも関わらず、質問しようとしていたことや、準備していた資料を全く使うことが出来ず、自分の勉強不足を痛感した。」

「講義を聞いていると自分もできるかなと思っていたけれど、実際にやっていると自分の知識の少なさを実感し、もっと勉強する必要があると思った。」

「準備性がどの段階かを見極めるための質問をすることの難しさを感じた。」等があり、自分の思っていた通りに進めることが出来なかった残念な気持ちや、反省がありました。


また、「日常生活において、コミュニケーションや質問を積極的に行い、会話力を身につけていきたいと思った。」「自分の知識を伝えるのではなく、その人のことをよく見て、それぞれに合った対応をしていくことが大切だと思った。」「クライエントにも考えていることや思っていることがたくさんあるということを学び、クライエント主体で問題解決をしなければならないと実感した。」「クライエントは言いたいことや悩みをストレートに言わず、遠回しに言ってくるように思った。クライエントの発言から、クライエント自身の本当の心理を読み取らなければならないと感じた。」、等の感想もあり、この実習を通して、新たな目標や今後の自分に必要なことに気付くことも出来たようです。

コロナ禍で実験実習の実施には一部制限がありますが、その中でも学生たちは、様々なことを体験?経験し、学びを深めています。